球速アップには下半身の使い方が重要!涌井投手で投球フォームを分析しよう
球速のスピードアップに欠かせないポイントとして下半身の安定が挙げられます。
踏み込んだ足のつっぱりを意識すると、上半身にスムーズに力が伝わります。
球速アップのポイントは踏み込んだ足のつっぱり
下半身の投球フォームを安定させることで、体幹がブレず、球速が増します。
ピッチャーで特に大事なのが踏み込んだ時の踏ん張る力。
右ピッチャーなら左足を地面に着いた時、左ピッチャーなら右足を地面に着いた時です。
この時にキャッチャー方向にしっかりと足を向けて着地し、全くぶれないとコントロールも安定しますし、上半身にしっかりと力が伝わります。
ピッチャーはキャッチャー方向に常に体が流れている印象ですが、実は足がブレーキをかけて、そこに上半身が反動をつけるように腕を振ることでスピードが出ます。
ちょっと言葉では分かりにくいので、涌井投手の動画を見てみましょう。
涌井投手は足を着地してから、ブレーキをかけているのが1番わかりやすい投手です。
映像は千葉ロッテ時代のものですが、スローモーションの投球フォームで分かりやすいので、こちらで紹介します。
動画で言うと23秒から25秒にかけてのところ。
左足が着地したときに左足が、つっかえ棒のようになって上体がキャッチャー方向に流れないように止まっているのがわかります。
そして腕を振るときも腰の位置が前に行かないで、同じ場所で腕を振っています。
なぜこのように投げると球速アップにつながるのか。
わかりやすい例を挙げてみましょう。
例えば、地面が土と氷の場合があるとしましょう。
土の場合は左足を地面に着いてしっかりと踏ん張って投げることができますが、氷の場合は踏み込んだ足が滑ってしまって力をうまく伝えることができません。
つまり左足にしっかりと重心を置いて、地面を噛むように投げれば、上半身にうまく力を与えることができ、球速が上がるというわけです。
涌井投手のように踏み込んだ足のつま先とリリースの肩の位置が同じぐらいに来るのがベストです。
ちょうど、くの字のような形になっているため、上手く力を上半身に伝えることができています。
涌井投手全体を見るのではなく、ベルトの位置だけを見て動画を見てください。
すると足を踏み込んだ時だけベルトの位置が止まるのがわかりますね。
そしてリリースした後(ボールを投げた後)に、また体が前に流れていきます。
このように、踏み込んだ足をつっかえ棒のようにすると上半身にその反動を伝えることができます。
まとめ
球速アップには下半身の使い方がとても重要です。
球速アップは筋力アップでも実現できますが、投球フォームはその日のうちに改善できますし、すぐに効果を実感できるものです。
ぜひ、投球フォームを見直して球速アップにつなげていきましょう。
実際にスピードが上がるのを見て、実感しながらやった方が楽しいので、家でも使えるスピードガン(こんな感じのもの)を使って試すのもお勧めです。
昔のスピードガンは何十万円もするようなものしかありませんでしたが、今では家でも使えるような1万5000円程度のものが販売されています。
あるいはちょっと値段は高くになってしまいますが(3万円ぐらい)、球速だけでなく、球の回転数や球種なども分析できるテクニカルピッチも人気です。
テクニカルピッチはボールにセンサーが内蔵されていて、スマホでデータを表示してくれるものです。
YouTubeの野球動画でもテクニカルピッチを使っている人が多いですね。
プロでもソフトバンクホークスが秋季キャンプで使っていたことがありました。
こういったものを使って実感しながら、球速アップを目指しましょう。